親子という強い繋がりのなかで、その「関係性」に変化が起こった時、
親子の「心や体」そのものには、どんな変化が起こるのでしょうか?
これまでの研究で、親と子の"間にあるもの"が、子どもの成長にどんな影響があるのか、親の健康に
どんな影響があるのか、など様々なことがわかってきました。
"間にあるもの"、といっても、それは関わり方かもしれないし、食べ物かもしれないし、地域社会かも
しれないですし、いろいろです。この観点からこれまで様々な研究がなされてきましたが、
大事な研究成果が見過ごされ、またあまり確かでない結果が過大評価され、育児に関心のある親を
振り回しています。
なんとかそこを整理したい。
そんな思いで、このややこしい親子の"間にあるもの"の健康影響を「おやこの医学」と名づけ、
分りにくい研究結果をできるだけわかりやすく子育て真っ最中の方々にお届けしたいと思い、
サイトを立ち上げました。
わたしは疫学者です。予防医学といった方がわかりやすいかもしれません。
一人ひとりの患者さんをみるのではなく、集団としてみることで、どんなことをすると(しないと)病気に
ならないようにできるのか、という研究をするのが仕事です。
ですから、ずっと子どもをみてきたという小児科医でもなければ、学校の先生でもなければ、
保育士さんでもありません。
でも、だからこそ客観的データに基づいて評価できると思っています。
そうは言っても、実際の事例に勝るものはありません。
ですから、このサイトを通じて、みなさんの赤裸々な子育ての現実を教えていただきたいとも思っています。
それがヒントになって、なにかの疾患を予防する糸口が見えてくるかもしれません。
そんな、双方向で「おやこの医学」を作っていくサイトにしたいと思っています。
プロフィール
2000年に東京医科歯科大学医学部を卒業し、2004年、
その後、
そしてカナダのブリティッシュ・
2008年4月より国立保健医療科学院生涯保健部行動科学室長。